2005年7月15日

日本では石綿によるガン死の問題が最近になってクローズアップされていますが、私は首をひねってしまいました。米国ではすでに15年前から大きな問題になり、企業に対する損害賠償訴訟がおきていた他、私が住んでいるドイツでも1993年には使用が全面的に禁止されているからです。日本ではようやく2004年に全面禁止になったと聞いて、びっくりしました。なぜドイツより11年も遅れて、禁止されたのでしょうか。政府の不作為の罪がまた問題になるのではないでしょうか。

1980年代の終わりごろ、あるNHKの記者が、「東京にいれば世界のどんな情報だって入ってくるのだ。外国なんて行く必要ないよ」と豪語されていましたが、この石綿の問題一つとっても、必ずしもそうではないことがわかります。私は日本に行くと、むしろ外国の情報が十分に入ってきていないという感じを持ちます。もちろん、外国の情報などなくても、生きていくことは十分可能なのですが・・・・・。